おしゃぶりのメリットとデメリット

育児
助産師たま
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皆さんこんにちは、助産師たまです☆

今回は皆さんが一度は悩むであろう「おしゃぶり使うかどうしようかな…」というお悩みについて。

メリットとデメリットをまとめました!

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メリット

①赤ちゃんが落ち着く(=泣き止む)

おしゃぶりをすることで、空腹以外の理由で泣いている赤ちゃんを落ち着かせることができます

赤ちゃんにとって指やおしゃぶりを「吸う」という行為は、吸啜(きゅうてつ)本能を満足させて気分を落ち着かせるという効果があるのです。

吸啜反射についてはこちら

知ってなるほど!新生児の反射

②乳幼児突然死症候群のリスクを軽減させる可能性がある

アメリカの小児学会が2005年に発表したSIDS予防ガイドラインの中で、就寝時のおしゃぶりの使用が乳幼児突然死症候群の予防に効果的と発表しました。

※ただし日本の厚生労働省はSIDSの予防について1.仰向けに寝かせる 2.喫煙しない 3.母乳で育てる の3点を挙げており、おしゃぶり使用については日本では推奨になっていません。

乳幼児突然死症候群についてはこちら

乳幼児突然死症候群の予防について

③哺乳の練習になる

早産や低出生体重の赤ちゃんにとって、吸うことが難しい場合もあります。

そのような場合には、おしゃぶりを一時的に使用して哺乳の練習をすることを勧められることがあります

デメリット

①母乳育児の確立に悪影響がある場合がある

早くからおしゃぶりに頼ることで、赤ちゃんが乳頭混乱を起こしてしまい母乳を直接吸わなくなることがあります

WHO(世界保健機関)では母乳育児確立のためにおしゃぶりの使用は勧められていません

②歯の発達や噛み合わせに影響する場合がある

おしゃぶりを長く使っていると、噛み合わせや歯並びに影響が出ることがあります

おしゃぶりを吸う際に、舌で歯を前に押し出すような力が加わってしまい前歯が噛み合わなくなったり、歯と歯の間に隙間があいてしまうことも。

2年間おしゃぶりを使用した子の約2割、また2年半以上使用した子では約5割が、噛み合わせに影響があるという報告もあります。

③発語に影響が出る場合がある

おしゃぶりを口に入れていることで、お話することができずに発語が遅くなる場合があります。

生後2ヶ月頃からクーイングと呼ばれる「あーうー」といった言葉を発することで、口や下の動きを確認しながらお話の練習をしている赤ちゃん。

いつもおしゃぶりがお口に入っていると、このお話をする機会が少なくなってしまうことで発語が遅くなる可能性が指摘されています。

おしゃぶりにはこんなメリット、デメリットがあるんですね。

噛み合わせに影響が出ないように長期間の使用を避けることや、なんとなくいつも口に入れておくのではなく使用するタイミングを決めて使うことが大切になります。

実際に夜泣きの時だけ使用したり、公共交通機関を使用する時だけ使用するなどといった使い方をしているママも多いです。

我が子はNICUで検査の際におしゃぶり(哺乳瓶の乳首にガーゼを詰めて空気を飲まないようにしたもの)を使って落ち着かせてもらっていました。

退院後は寝ぐずりがひどい時や電車に乗る際に活用していましたが、修正2ヶ月過ぎに手を見つけてハンドリガードをするようになってからおしゃぶりは嫌がるようになってしまい、修正3ヶ月の現在は使用していません。

助産師たま
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泣きの強い赤ちゃんに使用することや、上のお子さんがいたり公共の場で少し静かに過ごしてほしいなというときに使用するのは悪いことではないと私は考えています

とはいえ、噛み合わせや歯並びへの影響は強く言われていますので、2歳くらいまでを目標に少しずつ卒業していけたら良いですね!

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