皆さんこんにちは、助産師たまです☆
今回は前駆陣痛について書いていきます。
前駆陣痛ってよく聞くと思うんですけれど、お産が進む本当の陣痛とどう違うのか、どんな特徴があるのか書いていきますね。
前駆陣痛
前駆陣痛とは、「おなかが張って痛いけど、間隔が不規則だったり痛みの強さがまちまち」という状態のことを言います。
お産が近くなってくると、お腹の張る回数も増えて痛みを伴うようになってきます。
前回の記事でお伝えしたように、「おなかが張って痛い状態が10分ごとに規則的に繰り返される」という状態が続いたときを陣痛のスタートとします。
前回の記事はこちら♪
本陣痛と前駆陣痛の違い
「陣痛がくる間隔が規則的に10分をきってくるか」と「毎回同じくらいの張りの強さと痛みがあるか?」という点です。
前駆陣痛は、5分だったり7分だったり、かと思えば15分あいたり…と、不規則におなかが張ります。人によっては前駆陣痛でも結構痛かったという方もいます。
陣痛がくることで、子宮口(赤ちゃんの出てくる出口)が少しずつ軟らかくなりながら開いてくるのですが、前駆陣痛ではなかなか子宮口は開いてこないか、開いても1~2cmくらいである場合が大半という印象です。
本陣痛が来たときに子宮口がしっかり開けるように、前駆陣痛は子宮口を柔らかくしてくれる働きをしてくれていることが多いです。
子宮口が軟らかいとは
先ほどから子宮口の軟らかさについてお話していますが、「子宮口が軟らかい」ってどういうこと??と思う方もいると思います。
妊娠してからお産が近くなるまで、子宮口は硬く、閉じています。硬さはどれくらいかというと鼻の頭をギュッとつまんだ時くらいの硬さです、
お産のときに、かたーく閉じたままだと子宮口が開けず=赤ちゃんが出てくる出口が開かないので、陣痛の作用で子宮口はだんだん軟らかくなっていきます。
4~5cmまで開くときには、だいたい唇くらいの硬さ。鼻の頭よりは軟らかいですね。
全部開く10cmの頃には、耳たぶくらいまで軟らかくなります。
前駆陣痛がきたらどうしたらいいの?
では、前駆陣痛がきたらどのように過ごすかお伝えします。
前駆陣痛は本格的な陣痛の予行演習のようなものです。
陣痛の間隔を計ってみて、不規則な間隔で痛みの強さも強弱があるときには、前駆陣痛かしら?と思って慌てず行動しましょう。
痛みがきたら、ゆっくり大きく深呼吸を。赤ちゃんに酸素をたくさん届けてあげるイメージです。このとき、吸い過ぎると苦しくなってしまいます。
息をすべて吐くことに意識を向けましょう。息を吐ききると自然に次の吸うという動作につながります。
痛みがおさまったら、普通の呼吸に戻します。これを繰り返します。
温めると楽という方も多いので、お腹や腰に湯たんぽをあてたりカイロを貼ってみるのもおすすめです。
カイロを使う方は、直接貼ると低温やけどの可能性があるので必ず腹巻や服の上から貼るようにしてくださいね。
破水していなければ、お風呂に入って体を温めましょう。
前駆陣痛からそのまま本陣痛に移行する方もいれば、前駆陣痛が3~4日続いたという方もいます。
夜中にお腹が張ることが多いのでどうしても寝不足になりがちですが、本陣痛と来るお産に備え、できる限り体を休めてくださいね。
好きなアロマを焚いてリラックスしたり、楽に過ごせる姿勢を探してみてください。
今日もすべてのママと赤ちゃんが穏やかに幸せに過ごせますように。
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