耳にすることも増えたマタニティブルーズについて。
私は産後3日目、起床とともに涙が止まらなくなり翌日の昼頃まで泣き続けました。
これ!というきっかけはなかったのですが、しいて言うなら帝王切開の傷が少し良くなったと思ったら今度はおっぱいが張って痛くて痛くて…。
夜も眠れないくらいおっぱいが痛くて、息子は保育器で無呼吸発作を起こしており(早産児は必ずといっていいほど起こすもので、今思えばそんなに心配になるような発作ではなかった。)それも目の当たりにしてさらに号泣。
あの日は本当につらかったなあ…。
マタニティブルーズとは
産前産後に起こるホルモン変化や寝不足によるメンタルの不調のことをいいます。
妊娠に伴うホルモンの急激な変化で、妊娠中にイライラしたり涙もろくなったりすることをマタニティブルーといいます。
そして産後に起こる情緒の不安定さは、マタニティブルーズと呼ばれます。
どちらも妊娠、出産、産後に伴う情緒の変化で「一過性のものである」ことが特徴です。
一般的に産後のマタニティブルーズは
・産後数日~2週間程度の期間に起こる
・出産後の女性の約30~50%が経験する
と言われています。
症状は?
・涙もろくなる
・普段なら受け流せることも気になって落ち込んでしまう
・怒りっぽくなる
・集中力がなくなる
・眠れなくなる
・わけもなく焦るような気持ちになる
などがあげられます。
対処方法は?
ホルモンの急激な変化が原因ですので、自分を責める必要はありません。
(でも、なんだかなにかと自分を責めるような気持ちになります、なんでだろう。)
とにかく産後は寝不足で体がつらいので、まずはしっかり休息をとりましょう。
また泣きたいときは我慢せず泣くこと、気持ちを吐き出せる場所を作っておきましょう。夫でも友人でも病院のスタッフでも構いませんので、この人になら何でも話せるという人がいると安心です。
マタニティブルーズは一過性のものですので、日にちが経つと自然と気持ちが楽になってくることが多いです。いつかは過ぎ去るものと割り切ってしまいましょう。
身近な方、特に夫や産後お手伝いしてくれるお母さんなどに「こういう症状が出るかもしれないけどよろしくね」と一言伝えておきサポートしてもらいましょう。
産後うつとの違い
マタニティブルーズと産後うつは、似ているけど違うものです。
出産後に起きる気持ちの落ち込みなどが主な症状であり共通点はたくさんあります。
しかし「産後うつは治療を必要とする病気である」のに対して、マタニティブルーズは「時間とともにおさまっていく一過性のものである」という違いがあります。
とはいえ、マタニティブルーズからそのまま産後うつに移行する方もいるので注意が必要です。
ある研究ではマタニティブルーズ発症者の約15%は産後うつに移行するといわれています。
マタニティブルーズは産後数日から数週間で起き、長くても1~2週間で徐々におさまることが多いですが、産後うつは産後数週間~数か月経ってから生じることが多く、症状も2週間以上続くといわれています。
まずは出産した産科に相談し、そのまま心療内科や精神科を紹介となるケースが多いです。
出産して環境がガラッと変わり、ホルモンバランスの変化で体も変わり、24時間365日休みのない育児。子供はとってもかわいいけれど、責任も伴い、精神的に負担がかかります。
メンタルの不調があるなと感じたら、早めに周囲の方や産院にご相談くださいね。
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