皆さんこんにちは、助産師たまです☆
今日は帝王切開のキズの縦切りと横切りの違いについてのお話です。
縦と横ってなんのこと?
帝王切開の縦切りと横切りというのは、皮膚をどのように切るかということです。
1番表面にある皮膚を縦に切るか横に切るかなので、見た目に縦に傷が入るか横に傷が入るかというところで傷の目立ち方が違うので気になりますよね。
縦切りと横切り、それぞれメリットとデメリットがありますのでまとめていきますね。
縦切りのメリット
皮膚と皮下脂肪を切った下にある腹筋や腱は、繊維が縦方向に走っています。
体にとって自然な向きで切れるのは縦ということです。表面から子宮に至るまでを縦に切れるので、赤ちゃんが生まれるまでの時間が短く、出血も横に切るより少なく済みます。
そのため、より緊急を要する帝王切開の場合には縦切りが選択されることが多いです。
縦切りのデメリット
縦切りのデメリットは、なんといっても傷が目立つこと。
おへその下から陰毛のあたりまで、傷が残ることになります。
私も超緊急帝王切開で縦切りなのですが、妊娠30週とお腹がそこまで大きくなる前の帝王切開だったもののへその3cm下くらいから恥骨の上くらいまでの傷があります。
今は術前の剃毛(陰毛を剃ること)は感染予防にならないという研究結果も出ていることから剃らない病院も増えています。緊急の場合には剃らない(剃る暇がない)こともあるのですが、傷が陰毛のあたりまで伸びるので傷テープがすぐ剥がれてきたり毛が引っ張られて痛い方もいます…。
横切りのメリット
横切りはなんといっても傷が目立ちにくいです。
切る場所は陰毛のすぐ上くらいなので、ぎりぎりショーツで隠れるくらいのところになります。見た目には横切りの方が圧倒的に目立にくいんですね!
横切りのデメリット
縦切りのところで書いたように腹筋や腱は縦に走っていますので、皮膚と皮下脂肪を横に切ると、皮下脂肪と腹筋の間にある筋膜という膜を剥がさなければなりません。
この作業が一つ増える分、横切りよりも縦切りのほうが時間がかかることになり緊急時には向いていません。
最近では横切りの病院が増えていますが、時々縦か横選べる場合もあります。
考えておいてね、と言われた方はぜひこの記事を参考にして考えてみてくださいね♪
今日もすべてのママと赤ちゃんが穏やかに幸せに過ごせますように。
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