搾乳量を確保するためのコツ!

搾乳・授乳
助産師たま
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こんにちは!助産師たまです!

今日は赤ちゃんがNICUにいて搾乳を頑張っているママたちへ、

搾乳の量を確保するためのコツを書いていきます。

早産ほど母乳がいい?の記事はコチラ

早産ほど母乳がいい? | 助産師たま (josan-tama.com)

搾乳でおっぱいの出を維持するために重要なのは、産後当日~2週間程度までの時期です!

産後すぐで痛みがあったり体もつらい時期であり、お母さんがしっかり休めていることも大切なことですので、決して無理しすぎることなく、できる範囲で行いましょう

では、搾乳量を確保するコツをお伝えします!

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産後当日~48時間

産後は、できるだけ早い段階で乳首への刺激があることがその後のおっぱいの出を良くすると言われています。

具体的には

産後1時間以内搾乳を開始すると搾乳量を十分に得られること

産後6時間以内できるだけ早くから搾乳を始める産後24時間頃にはにじむ程度出てくること

が今までの研究でわかっています。

プロラクチンという母乳を作るホルモンは出産のときが一番高く、その後は2~3時間ごとに搾乳するたびに分泌が上がります。

乳首への刺激がないままだと2週間程度で妊娠前くらいの値まで低下してしまうので、産後すぐから2~3時間おきに搾乳(乳首のマッサージ)を始めて継続することが大切になります

この時期は手によるマッサージもしくは電動搾乳機に「刺激モード、早産児モード」というモードがある機械がありますので、そちらを使いましょう。手でも機械でも、痛みを伴わずストレスにならないことが大切です。搾乳機は病院で貸し出ししてくれますので聞いてみてくださいね☆

最初、乳首が硬いうちは痛みを伴うことがあります。

痛くないと出ないと思われがちですが、痛い必要はありません!

自分で痛くない強さで刺激することから始めましょう。

乳頭マッサージの方法はコチラ

乳頭マッサージの方法 | 助産師たま (josan-tama.com)

産後4日目~2週間くらいまで

この時期は母乳の出がだんだん良くなってくる時期です。

産後4日目くらいから初乳が移行乳に代わり、成乳に変化していきます。(分泌は個人差がありますので、一か月程度かけてゆっくりと分泌が上がっていく人もいます。焦らずやっていきましょう♪)

手動搾乳機や電動搾乳機など痛みを伴わず快適な方法で、1日8回以上(3時間に1回で1日8回になりますので、3時間おき)の搾乳を行います。

電動の搾乳機を使用するときには、空いている手で乳房を圧迫しながら搾乳機をかけることで分泌が1.5倍になることがわかっています。

また、産後7~10日間1日500ml以上搾乳量が得られるとその後の母乳の分泌が維持されやすいことがわかっています

産後2週間以降

このころからは成乳の分泌が維持されるようになってきます。

先ほども書いたようにプロラクチンという母乳を作るホルモンは徐々に低下してきますが、搾乳されるたびに分泌が上昇します。

それに加えてこのころになると、搾乳によって乳房に溜まったおっぱいが取り除かれる→その分また作られるようになります(オートクリンコントロールといいます)。

このころに十分おっぱいが出ている場合には、1日7~8回だった搾乳を夜中1回スキップして休息をとるようにすすめています。

ここまでこられたら、「3時間おき」「1日8回」にとらわれすぎず、生活リズムにあわせて搾乳を行っていきましょう

ただし1日5回以下になるとだんだんとおっぱいが出なくなってしまいますので、1日5回以上は搾乳すること、出が悪くなってきたように感じるときには回数を増やすことが必要になります

NICUに赤ちゃんが入院していたり、赤ちゃんの病気などで産後すぐに直接おっぱいをあげられないこともあります。寂しい気持ちになってしまうこともあるかもしれませんが、赤ちゃんのことを思いながらゆったりと搾乳してみましょうね♪

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