皆さんこんにちは、助産師たまです☆
今日は早産や赤ちゃんに病気があって搾乳が必要なママへ、搾乳量が減ってきた時の対応についておさらいします☆
水分が取れているか
母乳は血液から作られています。そして母乳の9割以上は水分でできているため、母乳を出している間は特にたくさんの水分を必要とします。
お水やノンカフェインのお茶を中心に、1日1.5〜2.0Lを目標に水分を取りましょう。
NICUへの面会や搾乳機の消毒などで意外と時間がないので、搾乳のたびに飲むことやトイレに行くたびに飲むことを心がけると取りやすいですよ♪
休息が取れているか
ママが疲れていたりストレスや不安を強く感じているとオキシトシンというホルモンが減ってしまい、射乳反射という母乳を乳房から押し出す反射が起こりにくくなることで母乳の出が悪くなってしまうことがあります。
産後2週間以降で、そこまでの期間に十分な搾乳量が得られている場合にはしっかりと休息をとることも大切で、目標は7時間程度眠れると良いです。
私も産後2ヶ月まで息子がNICUにいたので搾乳していましたが、産後1ヶ月頃からは胸の張りも落ち着いたので夜間は3時間ごとにこだわらず、目が覚めたタイミングや張りが辛くて起きた時だけ搾っていました。
圧迫しながら搾乳できているか
搾乳時には電動の搾乳機で搾乳しながら空いた手で乳房を圧迫することで搾乳量が1.5倍になることがわかっています。
搾乳時には空いた手で色々な方向から乳房を痛くない強さで圧迫してみましょう。
ちなみに搾乳機は、シングル(片方ずつのもの)よりも左右同時に搾乳できるダブルポンプの方が分泌が伸びやすいともいわれています。
少しお金はかかってしまいますが、ダブルポンプだと時間も短縮になるのでおすすめです。
体を温めよう!
母乳は血液からできているので、循環良い方が作られやすいです。
暖かい格好をしたり、1ヶ月検診が終わっている場合には入浴で体をしっかり温めましょう。
肩に乗せるタイプの湯たんぽを使用したり肩回しをして肩周りをほぐすのもおすすめです。冷えには要注意です。
搾乳回数を増やそう
出が悪くなってきた時には搾乳する回数を増やす=乳頭への刺激の回数を増やすことも有効です。
母乳の出を左右するプロラクチンというホルモンは出産とともに急激に低下してしまいます。そして乳頭に刺激があるたびに上昇します。
つまり乳頭への刺激が多い=プロラクチンがたくさん出て母乳が作られるというわけです。
休息も大切ですが、搾乳回数が減っている場合には一度回数を増やしてみること分泌が戻る、増えることが期待できますので試してみてください♪
生まれてから7〜10日間に1日500ml以上の母乳分泌があるとその後の母乳量を維持することが容易になるという研究もあります。
コツは「水分をとり、体を温め、回数をしっかり確保すること」です。
特に1日の搾乳回数が5回以下になると「もう出さなくていいんだ」と脳と体が思ってしまいますので、回数は5回以上を確保できるようにしましょう。
今日もすべてのママと赤ちゃんが穏やかに幸せに過ごせますように。
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