早産児の貧血について

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助産師たま
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みなさんこんにちは、助産師たまです。

今回は早産児が起こしやすい貧血についてです。

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未熟児貧血とは

私たちは呼吸をすることで肺に酸素を取り込み、取り込んだ酸素が全身の臓器に運ばれていきます。この酸素を運ぶ役割を担うのがヘモグロビンという物質です。ヘモグロビンが少なくなっている状態のことを貧血といいます。

正常に生まれた新生児でも、生後肺呼吸にかわるとおなかの中にいた時ほどヘモグロビンを多く必要としないためにヘモグロビンの生成がストップして貧血状態になります。

しかしその多くは治療を必要とせず成長とともに自然に回復していきます

早産で生まれると、体重が少ないことから赤血球そのものや赤血球のもとになる成分が少なかったりヘモグロビンを作る力も未熟なので貧血になりやすいです。また検査のための採血が正常新生児より多くなりますので、さらに貧血になりやすいです。

治療は?

十分な栄養管理をします。

ほかに貧血になるような病気がないか検査を行い、ない場合には

ヘモグロビンのもととなる薬→(鉄剤)やヘモグロビンの産生を促進する薬(エリスロポエチン製剤)を投与しながら成長を待ちます。

貧血の程度がひどい場合には輸血(赤血球)が選択されます。

お薬について

早産ベビーに対して鉄剤を投与するガイドラインが作成されていて、それに沿って投与量や方法が決められます。

輸血を必要とする貧血に陥る可能性が高い早産児に対しては、輸血を避ける目的でエリスロポエチン製剤1週間に2回皮下注射が検討されます。

生まれてから10~40日の間に基準値を下回った場合に投与が開始されて、開始から8週間後までに終了となります。

早産ベビーは身体の中に持っている鉄が少なく、成長に対して鉄不足になることが多いです。

30週(1527g)生まれのわが子の場合

先ほど書いたエリスロポエチンの注射を打ってもらっていました。

またインクレミンシロップという鉄の飲み薬も投与されており、修正月齢1か月の現在も1日1回飲んでいます(おいしくないようでだいたい吐きます。(笑)早産生まれの友人の子も飲んでいると言っていましたが、嫌がっていつも吐くと言っていました。やはりおいしくはないようです。)

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