母乳育児を軌道にのせるコツ-産後1~4日目編-

搾乳・授乳
助産師たま
助産師たま

前回は産後直後、当日の母乳育児について書きました。今回はその後の産後入院中について書いていきます。

スポンサーリンク

産後1~4日目は

頻繁に乳頭を刺激することプロラクチンの分泌を促して母乳が作られるようにすることが大切になります。

母乳を作るホルモンであるプロラクチンは産後直後が一番高く、その後は授乳やマッサージ、搾乳機など乳頭が刺激されるたびに上昇します。

このプロラクチンというホルモンは、刺激がないと産後2週間くらいで妊娠前の状態まで下がってしまうといわれています。プロラクチンの分泌が下がると母乳が作られなくなってしまいますので注意しましょう。

2~3時間おき授乳もしくは、赤ちゃんと同室でない場合には2~3時間おきマッサージ搾乳をしていきましょう。

1日8回の刺激があると母乳の分泌をしっかり維持できるくらいのホルモンが出ると言われています。

その後の母乳育児が軌道に乗りやすいかどうかは、

・産後24時間以内に授乳orマッサージをはじめること

・産後1日目~4日目までに1日8回乳頭への刺激があること

が大切になります!

というわけで、

産後1日目~4日目まではとにかく2~3時間ごとを目標に授乳orマッサージor搾乳機をします!

ただし、疲労やストレスも母乳の出に大きくかかわってきます。出産翌日~2日目くらいまでは産後ハイになってなかなか眠れなかったり、「さぁこれから頑張ろう!3時間ごとに起きて搾乳!!」と頑張れてしまうのですが、その後ガクッと疲れが出ることも多いので「無理はしすぎず休息をとる」ことも大切です。

助産師たま
助産師たま

私は産後当日は帝王切開の傷が痛くてほとんど眠れず、1日目の夜は疲労を強く感じたので21時ころ就寝前に一度搾乳機をかけ、次は翌朝の朝7時ころに搾乳機をかけました。

体質もありますが、産後2日目夜には乳房が強く張り10cc程度搾れるくらい母乳が出てきました。

1日8回(3時間ごと)が目標ではありますが、「寝不足でも疲れてても、なんとしてでも起きて3時間ごとにやらなければ!!」と思いすぎる必要はありません。

肩の力を少し抜きながら、ゆったりやっていきましょう♪

赤ちゃんと同室育児していても、赤ちゃんが寝ていてなかなか吸ってくれないということもあります。

赤ちゃん自身はお母さんのおっぱいが出てくるまでの間を過ごせるよう余分に水分や栄養をもって生まれてくると言われており、特に生後24時間くらいまではなかなか起きてくれない赤ちゃんも多いです。

3~4時間経っても起きてこなければ、足の裏を優しくこちょこちょしたりおむつ交換をしたりして起こしてみます。それでも起きてこない時には一度乳頭マッサージをしましょう。

また片方で寝てしまったときも、吸っていない方の乳頭はマッサージするようにして、次回の授乳は吸わなかった方の乳頭からはじめましょう。

お母さんの利き手や赤ちゃんの吸い方のクセによって、左右の乳房で授乳のしやすさに差があることがあります。授乳しやすいほうを長くしてしまいがちですが、母乳は刺激がある分作られるためよく吸わせている方はよく出て、あまり吸わせていない方は出が渋くなってしまうことがあります。

できるだけ左右同じだけ吸わせるか吸わなかった方はしっかりマッサージをすることを意識してみてくださいね。

乳頭マッサージの方法は別の記事に載せていますので参考にしてみてください☆

妊婦さん、産後のお母さんのお悩み聞きます あなたに一番に寄り添う助産師になります

スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました