産後ケア事業、誰が使えるの?

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助産師たま
助産師たま

皆さんこんにちは、助産師たまです☆

最近は親せきなどから離れて子育てしている世帯も増えており、パートナーと二人で子育てしている世帯も増加しています。

またコロナの影響もあり里帰り予定ができなくなったり、産後来てもらう予定だった家族が来られないということも多くなってきています。

産後、孤独に子育てしたり困っているママを助けるための「産後ケア事業」をご紹介させてください☆

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産後ケア事業

こちらは厚生労働省からガイドラインが出されている事業です。

出産後退院した後~各市町村で決められた期間の中で、産後ケア事業をやっている病院や助産所などで育児相談や母乳相談を受けたり体も心も休めたりできますよ」ということです。

ここからは厚生労働省が出しているガイラインに沿って、どのような方が利用できるのか見てみましょう。

どんな人が使えるの?

<母親の身体的側面>

・出産後の身体的な不調禍福の遅れがあり、休養の必要があるもの

・出産後の健康管理について、保健指導の必要があるもの

・授乳が困難であるもの

産婦健康診査を実施した病院、診療所又は助産所で身体的ケアが必要と認められたもの

<母親の心理的側面>

・出産後の心理的な不調があり、身近に相談できる者がいないもの

・産婦健康診査で実施したエジンバラ産後うつ質問票(EPDS)の結果等により心理的ケアが必要と思われるもの

<母親の社会的側面>

・育児について、保健指導(育児指導)の必要性があるもの

・身体的・心理的不調、育児不安以外に、特に社会的支援の必要があるもの

家族等からの十分な育児家事等の支援が受けられないもの

・妊娠したことを本人及びパートナー、家族が心から喜び、出産を待ち望んでいた状態でないなど妊娠・出産に肯定的でないもの

なお、初産婦の場合は、初めての育児等に不安を抱えていること等があり、また経産婦の場合は、上の子どもの育児等の負担が大きいこと等があり、いずれもそれぞれに身体的・心理的負担を抱えているため、初産・経産については問わない。また、多胎の場合は、出産・育児等の負担が大きくなることから、産後ケアの利用が考えられる。

以上が産後ケア事業の対象者となります。ちょっと難しい言葉が並んでいて長いですね…

すごく簡単にいうと、基本的に誰でも利用でき、病院や産院から「あなたは利用できます、してください」と言われる必要はありません

(体調などによっては、利用を勧められることはあります。)

育児や授乳に不安があったり、身体的にしんどいなあ…というとき、初産婦・経産婦に関わらず誰でも利用することができます。

対象時期

出産直後~生後4か月頃までの時期が対象の目安になっていますが、母子の状況地域のニーズにあわせて各市町村に判断がゆだねられています。

利用できない人はいる?

誰でも利用できる、と書きましたが、利用できない方もいます。

・母子のいずれかが感染性疾患(麻しん、風しん、インフルエンザ等)に罹患しているもの

・母親に入院加療の必要があるもの

・母親に心身の不調疾患があり、医療的介入の必要があるもの(ただし、医師により産後家事業において対応が可能であると判断された場合にはこの限りではない)

とされています。ほかの方にうつしてしまうような感染症があったり、入院しなければならないほどの心身の不調がある場合には利用できないということになります。

利用するのにお金はかかる?

施設や市町村ごとに料金が定められており、全国一律〇〇円という金額の設定はありません。

施設ごとにサービスに違いもあり、マッサージが受けられたりするオプションがついているところも。『お住いの地区 産後ケア』で検索すると使用できる施設や料金が出てきますので調べてみてくださいね。

どうやって使うの?

施設に空きがなければ利用できませんので、先ほど書いたように『お住いの地区 産後ケア』で検索して出てきた施設から利用したい施設を選びます。

その後、施設に連絡し希望日空きの程度について確認し、利用日が決定になります。

助産師たま
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いかがでしたか?

産後ケアとよく聞くようになりましたが、まだまだ利用されない方も多いです。

産後、特に体の調子が戻りきらないまま退院して頻回の授乳で寝不足、ホルモンバランスの変化で気持ち的にも落ち込みやすい時期慣れない育児と特に産後すぐの時期はつらいと感じるママも多いです

使えるものを上手に使って、少しでも不安なく育児をスタートしましょう♪

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