自己血貯血なんでとるの?

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助産師たま
助産師たま

皆さんこんにちは、助産師たまです。

今日は自己血貯血についてまとめていきます。これからとる予定の方の参考になればうれしいです☆

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自己血貯血とは?

出血に備えて、前もって自分の血液を貯めて保存しておいて、出血時に使用する治療法です。

他の人から血液をもらう治療法である輸血は十分な検査を行った後に患者さんに使用されますが、副作用である蕁麻疹などのアレルギー症状や、稀ではありますが移植片対宿主病になってしまうことがあります。

移植片対宿主病:輸血した血液が、輸血された患者さんの体を「他人」だと思ってしまい攻撃してしまうこと。輸血後1~2週間で発熱や紅斑といった症状が現れ、下痢や肝臓の障害、それに伴う黄疸などが出てくる。血液中の血球が減少したり多臓器不全になり、いったん発症すると死亡率は90%以上で、有効な治療法は現在のところない。

これを防ぐために輸血する血液に放射線を照射しており、日本では血漿製剤を除くほぼすべての輸血用血液で放射線照射が実施されている。

自己血輸血だと、自身の血液を輸血することになるので発熱アレルギー反応移植片対宿主病輸血により感染症にかかるのを防ぐことができます

※献血の際には感染症がないかを必ず検査したのちに患者さんに輸血や血液製剤として使用されますので、現代の輸血は昔と比べて安全性が高くなっているといえます私も度重なる出血で貧血があったので自己血貯血ができず、献血して下さったどなたかのおかげで生きている身です。

輸血に対して過剰に心配する必要はありませんが、ご不安な方は担当の医師に不安点を質問してくださいね。

自己血貯血の適応は?

産科で自己血貯血する場合は、

・出産時に出血が多いことが予想される場合(例:前置胎盤、癒着胎盤)

・血液型が珍しく一般の輸血を使えない場合

・一般の輸血の使用をできれば避けたい場合で主治医が必要と判断したとき

が挙げられます。

自己血はいつ頃取るの?

自己血の保存期間は最大42日間です。予定の帝王切開や分娩予定日から計算して使用できるような日程で予定が組まれます。正しい保存方法で保管していても保存中に細菌が繁殖する場合もあり、そういった場合には使用できない場合もあります。

次回は自己血貯血の流れについてまとめていきます。

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