こんにちは、助産師たまです。
今日は30週2日1527gで生まれた息子がNICUを退院するまでの記録を書いていこうと思います。
近い週数や近い体重であっても同じような経過になるとは限りませんが、早産で出産されてこれから先が不安という方へ、こんな感じで退院まで過ごしていましたよ~というのをお伝えできればと思います。
出産当日(修正30w2d)
超緊急帝王切開にて手術室で生まれる。ちなみに超緊急だったため全身麻酔で私は眠らされて挿管されていたので、出産時の息子の様子はあとから立ち会ってくださった助産師さんに聞きました。
出生後、すぐに大きな声で泣いたそうです。ただ、まだサーファクタントが十分でない週数での出生だったのでだんだん呼吸が苦しくなってしまい、挿管してもらい直接肺にサーファクタントを投与してもらいました。この時ついた診断は『呼吸窮迫症候群』というものでした。
状態がひと段落してからNICUへ。NICUに入ってからは保育器に入れてもらっていました。
手足から点滴の管が入り、抗生剤や糖分の点滴をしてもらっていたそうです。
息子の呼吸の状態がその後どうなったかを書いていこうと思います。
生後1日目(修正30w3d)
帝王切開の翌朝には、挿管の管を嫌がったので朝イチで抜きましたよ~と小児科の先生からお話がありました。
鼻から空気を送るネーザルハイフローカヌラというものを装着し呼吸のサポートをしてもらっていました。体内の酸素の値がまだ安定しなかったので、酸素を投与してもらっていました。
早産児に必ず起きると言われている「無呼吸発作」もちらほらしていました。
無呼吸発作についてはコチラ!
無呼吸発作を予防するために呼吸刺激薬(カフェイン)のお薬もはじまりました。
この日から母乳のみ可、1回1.5ccまでという指示でしたので私は頑張って搾乳に励んでいました。まだ量は取れませんでしたが、少しにじんできたものを綿棒に含ませて息子のお口に塗ってもらいました。
こうすることで母乳に含まれる免疫物質を息子にあげることができます。
生後2日目(修正30w4d)
少しずつ搾乳が取れるようになってきて、お口や鼻から胃に直接母乳をあげられる胃管という管から母乳を流してもらっていました。この時は1回3cc。腸の動きを見ながら、ほんの少しの量からスタートでした。
早産ベビーで注意することのひとつに「壊死性腸炎」というものがあり、これを防ぐために毎日腸の動きを見てもらいながら少しずつ母乳の量を増やしてもらっていました。
生後3日目(修正30w5d)
無呼吸発作の回数が増えてきたのでよりサポート力の強いCPAP(経鼻的持続陽圧呼吸療法)という鼻を覆うマスクに。
マスクだとサポートする力が強いので無呼吸発作が減るはず!!だったのですが、息子、マスクを嫌がって自分の手でずらしてしまうことが多く、ずれると無呼吸発作が起きてむしろ回数が増えるという結果に…苦笑
生後6日目(修正31w1d)
以前つけていたネーザルハイフローカヌラに戻っていました。
ずれることがなくなり、無呼吸発作の回数は少し減ったようです。
最終的には酸素を止めてお部屋の空気と同じ酸素濃度の「空気」を流してもらっていたのですが、酸素を止めた日をメモするのを忘れてしまっていてわからず…(参考にならずすみません。)
生後36日目(修正35w3d)
呼吸刺激薬(カフェイン)のお薬が終了。
このころからお口から飲む練習を始めていましたが、呼吸をしながらおっぱいや哺乳瓶を飲むというのが赤ちゃんにとっては難しいことで、飲むことに集中して呼吸を忘れ苦しくなってしまう「哺乳性チアノーゼ」というものも、しばらく頻繁に起こしていました。
鼻からの空気は6L/hrで鼻に空気を送り、最終的には4L/hrに下げて無呼吸発作が増えないことを確認し生後42日目(修正36w2d)で終了になりました。
この鼻からの呼吸サポートを止めてからも無呼吸発作は1~2日に1回の頻度であり、明らかに頻度が増えるようなら再度呼吸サポートを再開しますと先生からお話がありましたが、それ以上増えることはなく無呼吸発作は生後59日目(修正38w4d)が最後になりました。
退院 生後68日目(修正40w0d)
退院してきてからも静かに寝ているときなどはちゃんと息してるかな?と心配になり、なかなか息子が寝ても一緒に休むというのが難しかったりしています。苦笑
(これは正期産で出産されたママも同じかもしれませんが。)
今はベビーモニターなど赤ちゃんの呼吸を監視してくれるアイテムも販売していたりレンタルできますので、心配という方は使用してみてもいいかもしれません♪
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