こんにちは、助産師たまです。
今日は30週2日1527gで生まれた息子がNICUを退院するまでの記録-心臓編-を書いていこうと思います。
妊娠初期から大量出血を繰り返し、妊娠22週2日から2か月入院生活を送り30週2日、出血が止まらなくなり超緊急帝王切開で息子を出産しました。
妊娠生活についてはコチラ(私の妊娠生活のことの記事)
近い週数や近い体重であっても同じような経過になるとは限りませんが、早産で出産されてこれから先が不安という方へ、こんな感じで退院まで過ごしていましたよ~というのをお伝えできればと思います。
今日は心臓編です!
まずは赤ちゃんの心臓に関する周辺知識から解説していきます。
生まれる前の心臓の特徴(動脈管)
生まれる前と生まれた後では心臓の形態が少し違います。
おなかの中にいた時は肺を使わず胎盤とへその緒を通して酸素を体に取り込んでいましたが、生まれた後は肺を使って呼吸をします。
肺を使った呼吸をしないおなかの中の赤ちゃんが、効率よく酸素が多い血液を心臓や脳など、より大切な臓器に送ることができるよう、心臓に「動脈管」という穴があいています。
この穴はお腹から出て、肺をつかった呼吸になるとともに、生後24時間くらいで自然に閉じていきます。
未熟児動脈管開存症(PDA)
早産の場合、生まれた後も動脈管が開いたままになる赤ちゃんがいます。開いたままだと心臓に負担がかかり、心不全になったり大事な臓器に血液がいかなくなってしまうことがあります。
週数が早かったり生まれた体重が少ないほど発症の頻度が高く、27週以下では40~50%が発症するといわれています。また呼吸窮迫症候群があるとさらに発症しやすくなるとされています。
保温や水分の制限、適切な酸素の投与などをして自然閉鎖を待つか、穴がふさがってないことで全身の状態が良くないようであればお薬を使用して動脈管を閉じる治療が行われます。
インドメタシンというお薬を使うと約80~90%に効果があるとされています。もしお薬を使用しても効果がないときには動脈管を閉じる手術をします。
息子(30週早産)の心臓の成長記録
生後1~6日
動脈管が開いていましたが全身状態に悪さをしていなかったので、毎日エコーでみてもらいつつ全身状態を評価しながら自然に閉じるのを待っていました。
生後7日目(修正31w2d)
動脈管が閉じているのが確認されましたがその後また開いたり閉じたり。
一度閉鎖しても再度開通することはよくあるとのことでまた全身状態をみながら経過観察。
生後11日目(修正31w6d)
完全に閉鎖しましたよと先生からお話がありました。
退院 生後68日(修正40w0d)
その後は特に心臓に問題なく、退院となりました。
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