みなさんこんにちは、助産師たまです。
今日は30週で早産となった息子の成長記録、眼科編です。
まずは早産児の眼科疾患の周辺知識を説明します♪
未熟児網膜症
早産で眼科?
早産児によくある目の病気として未熟児網膜症というのがあります。
小児の失明の原因の1位となっており、生まれたときの体重が1,800g 以下、34 週以下の場合、眼底検査が必要になります。
赤ちゃんの網膜の血管は通常、36週頃に完成します👀
原因
網膜の視神経の先から網膜の周辺までは血管が伸びているのですが、この血管が伸びきらない週数に出産になるため、生まれたあとに血管が網膜まで伸びず、かわりに新しく異常な血管が伸びてしまいます。また生まれた後の体内の酸素や血圧、その他の病気が関連しているともいわれていますが、現段階で予防することはできません。
軽症の場合は自然に治りますが、重症になると網膜が剥がれてしまい視力に影響が出ることもあり治療が必要です。
22~23週生まれで100%、24~27週生まれでは90~95%、28~29週で70~80%、30~33週では30~40%に起こるとされています。
重症度は国際的に分類が決まっており、stage1~stage5(stage4はA・Bに分けられる)までに分けられ、stage3以上だと治療になることがほとんどです。
検査
未熟児網膜症の検査は、眼科の先生がしてくれました。
網膜の血管を確認する検査で、見やすくするために瞳孔を開く目薬をします。また目を大きくしっかり開いての検査になるのですが、息子は白目部分から出血していました(数日で治りました)。目も真っ赤に腫れて声が枯れるほど泣くので、親としては痛々しい姿でかわいそうでした。涙
目はとても大切なので、必要な検査とわかっていても、痛々しい姿にこちらも泣きそうになりました。
危険がないようにしっかり押さえてもらっての検査になりますが、その姿が痛々しく衝撃を受けるママが多いのでお部屋の外で待っていてくださいと言われることも多いです。
赤ちゃんにとってもストレスがかかってしまうので、その後のミルクの飲みが悪くなったり、無呼吸発作が一時的に増えてしまう子もいます。
治療
ある程度まで進行していたとしても自然治癒するケースも多く、診断がついた際には経過を観察していく必要があります。この経過観察の頻度が多い(進行がないか慎重に見ていく必要がある)場合には退院が長引くこともあります。
日本ではレーザー光凝固という治療が一般的で、レーザーをあてて網膜を凝固させるものです。
鎮静(動くと危ないのでお薬を使ってうとうとと眠くなる状態にすること)や痛み止めをしながら行います。
顔を触られたり痛みを伴うことで嫌がる赤ちゃんも多く、呼吸を止めてしまうこともあるので、場合によっては一時的に気管挿管をして呼吸のサポートをしながらの治療になることもあります。
重度の網膜症となった場合には手術が行われます。
息子(30週早産)の成長記録
息子は最初の検査が生後23日目(修正33w4d)。
そこで異常はなさそうとの結果でしたが、念のため退院前に全員再度検査していますとのことで、退院前の生後56日目(修正38w2d)でした。
異常はないとのことでその後の通院やフォローは必要なしで退院となりました。
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