皆さんこんにちは、助産師たまです☆
3/21は世界ダウン症の日でした。今日はダウン症についてのお話です。
ダウン症とは
ダウン症とは、正式にはダウン症候群といいます。
21番目の染色体が、通常2本のところ3本あることが原因です。
偶然に3本になることが多く、誰にでも起きる可能性があります。
出産する母親の年齢が高くなるほどダウン症候群の子が産まれる確率が上がるといわれています。
ダウン症候群のダウンはdown(下)という意味ではなく、イギリスのジョン・ラングドン・ダウン医師の名前からきています。
診断はどうやってするの?
妊娠中のエコーでは、妊娠初期に赤ちゃんの首の後ろの部分のむくみの厚さから可能性が指摘されることや、胎児心エコーといってお腹の中の赤ちゃんの心臓のエコーを見た時に先天性の心臓の病気があり可能性を指摘される場合もあります。
といっても先天性の心疾患があるからといって必ずしもダウン症候群というわけではなく、妊娠中のエコーのみでは確定診断ができないので、この時点ではあえて指摘されないケースも多くあります。
お腹に針を刺して羊水を取って染色体の検査をしたり、生まれた後に赤ちゃんの染色体の検査をすることで診断されます。
どんな特徴があるの?
ダウン症候群の方は筋緊張が低いことが多く、発達はゆっくりであることが多いといわれています。
また先ほども書いたように先天性の心臓の病気や、消化器系の病気、目の病気、難聴、甲状腺機能低下症といった病気を合併することも。
見た目の特徴としては、全体的に平坦な顔貌や厚い唇、吊り上がった目、鼻が低かったり、耳の位置が低いことなどが挙げられます。
お顔の特徴は、顔の中心部の骨の成長がゆっくりであるのに対して周りの皮膚や骨は通常のスピードで成長することにより皮膚が外側にグッと引っ張られることで現れます。
赤ちゃんの時期にはおっぱいや哺乳瓶を吸う力が弱くて飲むのがゆっくりだったり、首座りや寝返りといった全身の発達が一般的な月齢よりもゆっくりになりやすいです。
その子その子のペースで発達していきますので、ご家族にはゆったりした気持ち焦らずに見守っていただくようお話しています。
近年ではダウン症候群の方へのサポートも整ってきており、学校生活や社会生活を工夫しながら送れる方も増えてきています。
その一方で、ご家族が孤立してしまうこともあります。
生まれた病院や地域の保健師とつながることや、遺伝カウンセラーという遺伝性の病気を持つ方や家族へカウンセリングを行う専門職とお話したり、住んでいる地域のダウン症候群を育てるご家族の会を紹介してもらえることもあります。
ダウン症候群のお子さんを育てられたエミリー・パール・キングズレイさんという方が「オランダへようこそ」という詩を書かれています。
とっても素敵な詩ですので、ぜひ読んでいただけたらと思います。
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