皆さんこんにちは、助産師たまです☆
\まずは、国家試験合格おめでとうございます!/
実習からなかなかハードな助産師ですが、実習も国試もよくぞ乗り越えられました。
国試もなかなか癖ありな問題が多かったので、発表まで落ち着かなかったことと思います。
まずは心より、おめでとうとお疲れさまを伝えたいです。
さて、明日から晴れて助産師として働かれる皆さんに、少しだけ先輩にあたる私からお伝えしておきたいことがあります。
プリセプターや実習指導をやる中で若手の皆さんにお伝えしていることなのですが、何かのご縁でここに辿り着いてくれたあなたにも、伝えておきたいと思います。
きちんと寝て、きちんと食べること
これは以前Twitterでも書いたのですが、自分のケアをしっかりしましょう。
はじめは勉強することが山ほど、覚えることが山ほど、助産師として働くために、病院独自のルールや業務も覚えなければなりません。
寝る間も惜しんで…といきたいところですが、寝不足は確実に人を蝕んでいきます。
食事も同じで、しっかり食べてエネルギーを摂取しないと頭が働きません。
どちらもおろそかにすると、間違いなくパフォーマンスが落ちます。
しっかり寝て、しっかり食べて、元気に病棟に来てください!
まずは休まず元気に出勤できればOK!
とにかく緊張緊張の日々かと思います。
最初の目標は「体調管理をしっかり行い、休まず出勤すること」、これに尽きます。
1にも通じるものがありますが、自分の体調を管理できることは社会人としてとても大切なことです。
理不尽な先輩はどこにでもいる
これは本当に残念な話なんですけど、理不尽な意地の悪い人というのはわりとどこにでもいます。
実習病院含め5つの病院を見ましたが、どこにでもいました。
学生にはそこまでひどくない人も中にはいますが、新人には容赦なかったりね。
私が新卒で働いたのは年間1500〜2000件程度お産のある個人病院でした。
進行中の人が10人以上いることもよくありました。
2年目の終わり頃、分娩担当だった深夜勤。
進行中の予定者が3名に破水で入院し陣発待ちの予定者が3名、そこに経産婦の破水や陣発入院が3名入り、計5名が生まれた日があったのですが、意地悪な先輩に8時間の間中どうでもいいことをネチネチ言われ続け、ストレスで吐き気を催しお産の合間に数回嘔吐し、その次の勤務から仕事に行けなくなりました。
もともとその先輩との夜勤はNGを出しているスタッフも多く(今思えばただの問題児ですね)
一緒に夜勤していたさらに上の先輩がひたすらに守ってくれようとしたのですが、予定者が多いプレッシャーだけでいっぱいいっぱいだった私には耐えられませんでした。
1週間お休みをいただきなんとか復活したものの、その人と働くのがもう嫌で嫌で。ハイリスクを勉強したいという気持ちもありその病院は退職しました。
新卒で入ったから自分に自信もなく、先輩が言ってるんだからそうなんだってその時は思っていたけれど、今周産期センターに転職して思うのは「あの人助産師として全然たいしたことなかったし人としてはもはや最低だな」です。笑
(最初に働いた病院には今も仲良くしてくれているスタッフがたくさんいて話はよく聞くのですが、彼女は相変わらずだそうです。残念な人です。)
嫌な先輩に嫌なことを言われたら。
周りの信用できる人を頼ってください。同期を、プリセプターを頼ってください。
話せるなら師長さんでも主任さんでも、ハラスメント対策室でもカウンセラーでもいいです。
とにかく1人で抱え込むことのないように、意地の悪い人に大切な芽を潰されないように。
仕事が楽しいと思えるまで意外と時間がかかる
私が少しずつ仕事が楽しいと思い始めたのは3年目の途中くらいからです。
最初はいっぱいいっぱい、何が何だかで必死に食らいついているうちに時間が経っています。
少し仕事に慣れてくると、今度は「こういうケアがしたいのに時間的な余裕がなくてできない」「病院の方針的にできない」「全然成長していない気がする」「失敗した…」と落ち込む時期がきます。
私は、「この痛がり方は急に進むかも」「痛そうにしているけれど実はまだ余裕があるから時間がかかるな」といった分娩予測が当たりお産って楽しいかも!と思えるようになったのは100例の介助を終えた頃でした。
「これは次の勤務帯で鬱積に入って夜間大変になりそうだからお母さんにも伝えておこう」「今はまだ開口1〜2本だけど、退院までにしっかり分泌伸びそう」という乳房変化の予測や、直母が難しい場合のケアができて達成感を得られるようになったのは、1000人以上の褥婦さんの乳房ケアをさせてもらってからでした。
そのためにBSケアも勉強しに行きましたし、IBCLCの講習も受講中です。(それでもまだ、おっぱいのケアは難しいと思うことばかりです。20年助産師やっている先輩でさえもおっぱい難しい…とよく言っているので勉強を続けるしかなさそうです。)
大切なのは数だけではないのですが、数を見てこなさないとわからないこともたくさんあります。
はじめはできない、わからなくて当然です。
目の前のお母さんや赤ちゃんから、たくさんたくさん学ばせてもらってください。
色々なことが「わかってできる」ようになるまで、時間がかかります。
そんなに努力しなくてもなんとなーく続けることもできますが、なんとなーーく続けてきた助産師で楽しそうにお仕事している人には出会ったことがありません。
目の前の母児から何を学ぶか、今後楽しみながらこの仕事ができるかは、心持ち次第だと思います。
大切なのはママと赤ちゃん
入職したら、きっと技術チェックリストや業務チェックリストを渡されます。
私たちはチームで仕事をしているので一定レベルの技術を提供する必要があり、安全に患者さんに看護技術(採血やルートキープなど)を提供することも大切です。
はじめのうちは学生の頃のように1日の振り返りや今後の課題を先輩に聞かれることもあるでしょう。
チェックリストの評価や技術をひとりだちする評価は先輩がしますので、ついつい先輩からの評価が気になってしまいがちです。
ですが、あなたのケアを受けるのはママと赤ちゃん。
助産師のケアがどうだったのかを一番評価すべき人は、そのケアを受けたママと赤ちゃんです。
先ほども書いた「理不尽な先輩」みたいな人もいるのですが、私たちはママと赤ちゃんのために日々勉強してケアにあたっているのであって先輩のために仕事をしているのではありません。
特にはじめはチェックリストや評価表が多いので勘違いしそうになりますが、対象を見失わないようにしてくださいね。
本当はまだまだ伝えたいことがあるのですが、とっても長くなってしまったので今日はここまでにします!
もしここまで読んでくださった方がいたらありがとうございます。
つらいこと、しんどいこと、やめたいなと思うこともないわけではないけれど、たくさんのママと赤ちゃんがあなたのことを待っています。
どうか、自分らしく楽しく助産師をしていけますよう願っています。
↓4月から助産師になる方へおすすめの本です。新人の時によく利用していました。
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