
こんにちは、助産師たまです☆
今日はお腹が大きくなってきた妊娠末期に起こりやすい仰臥位低血圧症候群についてまとめるよ👀
仰臥位低血圧症候群とは?
妊婦さんにおきる仰臥位低血圧症候群とは、「下大静脈」という人の体の中で一番大きな血管が圧迫されることでおこるもののこと。
妊婦さんが仰向けで寝ると、大きくなったお腹で下大静脈が圧迫されることで大きな血管が圧迫されて、心臓への静脈血の流れが少なくなることで全身に血液を送り出しにくくなって血圧の低下を引き起こすことをいうよ。
どんな症状が出るの?
仰臥位低血圧症候群では血圧が下がることによる症状がおきるよ。
よくみられる症状としては「頻脈」「吐き気」「嘔吐」「冷や汗」「顔面蒼白」などの症状がみられて、冷や汗や吐き気が特によくみられるよ。
どんなときに起きるの?
この仰臥位低血圧症候群、仰向けで寝たときに起こるものなので仰向けで寝ている状態のときは要注意。
たとえばこんな場面で起こることがあるよ。
- 歯医者さんでの治療中
- 美容室でシャンプーしているとき
- まつ毛エクステの施術中
- 寝ているとき
- 妊婦健診でのエコー中
こんなシーンでは仰向けになりやすいので起こりやすく要注意。
起こったときの対策は?
仰向けで起こるものなので仰向けになることを避けるようにすると予防になるのだけれど、さっき伝えたようなシーンでは仰向けになっていないといけない場合もあるよね。
仰向けでいて気分が悪くなった場合には、下大静脈が圧迫されていることが原因で気分の不快が起きている可能性が高いので下大静脈の圧迫を解除することで症状が改善するよ。
下大静脈は背骨の前、右側を走っているので、左を下にした横になった姿勢をとったり、そこからやや寝た姿勢である「シムス位」という姿勢をとってしばらくすると自然と症状がおさまってくるよ。
シムス位のとり方はコチラ↓
- 左を下にして横向きに寝る
- 下になっている左足を楽なところまで伸ばす
- 上になっている右足は曲げて、下にある左足より前に出して少し前にタ倒れるようにする
- 下にある左手は楽なところに置いて、上になっている右手は肘を曲げて楽な位置に置く
- 手足や身体は楽な位置に調整して身体が安定するところに調整する
クッションや抱き枕などを足の間に挟むと楽に姿勢がとれるよ。

自宅で過ごすときも気を付けて
お腹が大きくなってきた頃からは、自宅でも仰向けで長く休むことに気を付けて。
(仰向けで寝ることが絶対にダメということではなく、楽に過ごせるならば仰向けでもOK。ただし仰向けで過ごすことで仰臥位低血圧症候群を引き起こしやすくなるので、注意してね。)
自宅でエコーが見られる「ポケマム」を使うときにも、仰向けで見ていると気分が悪くなる可能性があるので注意を。
横向きで当ててみたり、背中を起こして座ったような姿勢で見てみたり、気分が悪くなる前に左を下にした横向きになって休憩してね。
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