搾乳が必要となる6つの理由

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ママ
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そもそも搾乳ってなんですか?

<br>助産師たま

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何らかの理由で赤ちゃんが直接おっぱいを吸えないときに手や搾乳機を使って母乳を搾ることです!

今回は搾乳が必要になるのってどんな時なのか、書いていきたいと思います。

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赤ちゃんがうまく吸えない場合

乳頭の形や赤ちゃんの口の大きさ、生まれの体重によって、母乳は出ているけれどまだうまく吸えない場合があります。

詳しくは「なぜ授乳がうまくいかないのか?-原因編-を参照ください。

なぜ授乳がうまくいかないのか?-原因編- | 助産師たま (josan-tama.com)

様々な理由ではじめは上手に直接授乳ができないことがありますが、その場合にもしっかり乳頭を刺激し母乳を出しておかないと、どんどん出る量が減っていってしまいます。

赤ちゃんが上手に飲めるまでの間、搾乳機を使用して搾乳した母乳で育てながら母乳の出をキープする場合があります。

赤ちゃんが入院している場合

赤ちゃんと離れていて(母子分離)、直接母乳を吸えない場合です。

助産師たま
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私の息子も早産で2か月以上NICUに入院していましたので、家で搾乳したものを冷凍して、病院に届けていました。お口から飲めるようになるまでは鼻から入れた管(胃管)から、お口から飲めるようになってからは面会の時間は直接授乳をして、預かってもらっている間は搾乳した母乳を哺乳瓶であげてもらっていました。

授乳に伴う痛みが強い場合

直接授乳をしている際、吸わせ方によっては乳頭に傷がついてしまうことがあります。

乳頭の先端に血豆や水ぶくれができたり、パックリと切れてしまうことも。

吸わせるたびに痛みがある状態になり授乳がつらい…となってしまう原因のひとつです。

傷が良くなるまでの間、直接吸わせるのはお休みして搾乳機で搾った搾乳をあげる方法があります。

吸わせないでいるとおっぱいが作られなくなってしまうので搾乳をすることで母乳の出をキープしつつ傷が治るのを待ちます。

お母さんの検査結果でHTLV-1という項目が引っかかっている場合

HTLV-1について。

これは妊娠初期の血液検査で皆さんが調べるウイルスのひとつで正式名称を「ヒトT細胞白血病ウイルスⅠ型」のことを指します。

このウイルスは母乳から赤ちゃんに移行することがわかっており、6か月以上の長期授乳による母子感染は15~20%といわれています。

母子感染を防ぐための方法は、「生後3か月までの短期間の授乳としその後はミルクに切り替える」or「搾乳して一度冷凍しそれを解凍することで感染力を消失させてから飲ませる」方法があります。

後者を選択する場合には長期的に搾乳が必要になります。

母乳が出すぎる場合の乳腺炎予防

赤ちゃんが飲む量よりも母乳が出すぎる場合、溜まっている母乳を搾る必要があります。

同じ乳腺に母乳が溜まり続けて詰まってしまうと炎症をおこして乳腺炎になることがあります。明らかに出が多すぎる場合には、赤ちゃんが飲む量以上に作られた分を軽く搾乳して乳腺炎対策をすることがあります。

卒乳に伴う乳腺炎予防

卒乳するときにも、乳腺炎に注意が必要です。

卒乳のため授乳をやめてもしばらくはおっぱいが作られ続けるので、そのままにしておくと乳腺炎になってしまうことがあります。それを防ぐために1日数回の搾乳をすることがあります。

以上が搾乳をする理由6つでした。

搾乳の方法については手、手動搾乳機、電動搾乳機など、それぞれの特徴がありますので別記事で紹介します☆

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