帝王切開後、痛み止めこう使って!

帝王切開
助産師たま
助産師たま

みなさんこんにちは、助産師たまです。

今回は帝王切開後の痛み止めの使い方について書いていきます!!

帝王切開の麻酔については前回の記事をご覧ください♪

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痛み止めの種類

硬膜外麻酔

IV-PCAポンプ

麻酔の記事で書いた、背中からチューブを入れて持続的に麻酔薬(痛み止め)を流す方法です。

病院によって使っている機械が違うのですが、「1時間に〇〇cc」という設定がされており自然に体内にお薬が入ってくるようになっています。また痛みが強いときにはボタンをプッシュすると一時的に早送りでお薬をたくさん流すこともできます。

過剰に使いすぎることがないように、押したあと一定時間はボタンが押せない仕組みになっていたり押せてもお薬がまだ溜まっておらず体内に入らないようになっていますので、痛いと思った時にはどんどん押していきましょう☆

坐薬

痛み止めの成分の坐薬です。病院によってはあまり積極的に使用しないところもありますが、基本的には用意されているはずです。

【お薬の例】ボルタレン®サポ(ジクロフェナク)、カロナール®坐剤(アセトアミノフェン)

点滴

点滴の痛み止めは数種類あります。

1.ポンプを使用して持続的に痛み止めの麻薬を流す方法

超緊急帝王切開などで硬膜外麻酔が入らなかったときなどに使用されます。

【お薬の例】フェンタニル注射液

2.痛みがあるときに点滴をつなぐ方法

こちらは痛いときに点滴で痛み止めを投与する方法です。病院によって使用される薬剤は様々ですが、1日3~4回まで、1回使用したら5~6時間あけて、などの医師の指示があるのでそれに従って使用していきます。

基本的にお薬は医師の指示で使用されますので、病院によって使い方は様々です。

種類の違う痛み止めであればひとつ使ってみて効果がなかった場合に直後に違う種類の痛み止めをすぐ使用できるところもあれば、違う種類のお薬であっても時間をあけてからというところもあります。

【お薬の例】ロピオン®静注(フルルビプロフェン)、アセリオ静注液(アセトアミノフェン)

注射

こちらは痛いときに筋肉or皮下注射を使用する方法です。

病院によっては産後の痛み止めとして使用しないところもあります。

【お薬の例】ソセゴン®静注液(ペンタゾシン)

錠剤

産後は痛み止めを何日分かまとめて出してくれる病院も多いです。

1日何回まで、1回飲んだら何時間はあけて、などの医師の指示に従って使用します。

数種類のお薬を交互に飲むことで痛み止めの効果が持続するように、という使用方法もあります。

【お薬の例】カロナール®錠(アセトアミノフェン)、ロキソニン®錠(ロキソプロフェン)、ボルタレン®錠(ジクロフェナク)

母乳への影響は?

これらのお薬は「母乳に影響しない、あるいは影響があるかもしれないが使わないことによるデメリットの方が大きい」とされ、授乳中にも使用することができるものです。

母乳への薬剤の移行を心配して痛み止めを我慢してしまうママも多いのですが、産後に出される痛み止めは、授乳中でも安全に使用できると考えられているお薬です。

病院では薬剤師もチェックしてますので安心してください♪

痛みを我慢する必要はありませんので痛み止めは正しくどんどん使って少しでも体が楽な状態で赤ちゃんのお世話をはじめましょう♪

どの痛みになにが効く?

帝王切開後は、キズの痛みと後陣痛(子宮が収縮する)の痛み2つの痛みがあります。

先ほど書いたお薬の中でも、キズに効きやすいものと後陣痛に効きやすいものがあります。

ただし痛みの感じ方や薬の効き方には個人差がありますので、実際産後にいろいろ試してみて自分の体に合うお薬を見つけましょう!

キズの痛み硬膜外麻酔が効きやすいです。キズが痛くて背中にチューブがあるときにはボタンをプッシュ!!

後陣痛坐薬が特に効きやすいです。自分でいれるのは難しい…という場合でもスタッフが入れてくれます。坐薬に抵抗がある場合には、お薬の種類は同じなので飲み薬を選択。

帝王切開の痛みは「日にち薬」と言われており、産後3日ほど経つと痛みはだいぶ楽になってきます

痛みが少し良くなったと感じるまでは座薬と点滴を併用し、少し動けるようになってきたら飲み薬で痛みをコントロールすると手間もなく楽かなと思います。

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実際の私の産後こんな感じ

産後0~1日目

私は超緊急帝王切開だったので、背中からのチューブは入らず。産後1日目の昼までは点滴から麻薬であるフェンタニルを持続でつないでもらっていました。それでも痛かった記憶が…涙

産後1日目の朝に一度、坐薬を使ってもらった時は痛みがかなり楽になりました。

先生は麻薬の痛み止めをもう少しつないでいていいよ、と言ってくれたのですが、起き上がると副作用の吐き気が強くなったので昼で止めてもらいました。

その後は点滴の痛み止めを使い、寝る直前に効きがよかった坐薬を入れてもらい休むことができました。

産後2日目

産後2日目の朝にはだいぶ痛みも良くなっており、痛み止めがなくても歩くことができました。とはいえ、キズがヒリヒリと熱いような感じがあったり後陣痛が時々ギューッと痛みましたので内服薬(入院先はジクロフェナクでした)を飲みながら動いていました。

産後3日目

朝昼晩に内服薬の痛み止めを使用していました。

産後4~6日目

痛いときだけ飲むようになり、「日にち薬って本当だ!!」と感動したのを覚えています。

産後7日目(退院日)~

退院の時は1日1回飲む程度でしたが、家に帰ってからは動くことも増えるし痛みが出るのではと不安だったので、痛いときに飲む用として10日分の痛み止めをもらって帰りました。

息子がNICUに入院しており、公共交通機関で片道20~30分の距離を自分で移動して面会に行く必要があり、どうしても動くと痛かったので1日1~2回はしばらく痛み止めを飲んでいました。

痛み止めがいらなくなったのは、産後3週間経った頃でした

それからも時々キズがピリピリしたり後陣痛のような中の痛みがあったものの、痛み止めを飲むほどではないかなという程度でした。

一か月健診が終わる頃には痛みを感じることもなくなりました!!

術直後はとても痛くて「とてもじゃないけど歩けない…一生ここから出られないのでは…」と絶望しましたが(笑)、必ず痛みが良くなる日がきますのでうまく痛み止めを使ってコントロールしましょう!!

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