この記事は、切迫早産、前置胎盤と診断された助産師たまの超緊急帝王切開の記録である。
超緊急帝王切開になるまでのことはコチラ。
30w2d 16:15
部屋のベッドで出血した感じがありいつも通りナースコールを押す。すぐに赤ちゃんの心音を聴いてもらい150bpm代(110~160bpmが正常で、それ以下を徐脈、それ以上を頻脈といいます。赤ちゃんが苦しいと、徐脈や頻脈になります)、胎動しっかりあり。車椅子で診察室へ。
そこまでダラダラ出ている感じもなく、
「いつものやつか〜どうせ診察したら止まってるんでしょ〜」
と思いながら診察台へ上がる。
クスコかけたら8cm×8cm大の血の塊が出て、その後から出血がダバダバ出て止まらなくなる(この時内診台の上なので自分ではよくわからない)。
冷静で静かな先生が、ぼそっとつぶやく。
「今日は出血止まらないね…カイザーかな…」
この時点ではまだ、
「え、カイザー?今から?え、今日?まだ30週なのに、、、?え、止まってないの?」
と冷静に考える。
先生から他の先生にコールし、ドクター4人集まり、スタッフからも他スタッフに応援要請しスタッフがバタバタと集まる。
と、ここまでは鮮明に覚えてるけど、この後ベテランさんが横に来て手握ってくれた途端
「30週で産むんだ‥‥‥」
とパニックになってあんまり覚えてない…
勤務交代時間だったため気づいたら日勤と夜勤スタッフが集まって来て、20人くらいに囲まれ(まだ内診台の上で足広げたままだった)
「A!Aカイザー!!」
「ドップラーきいて!」
「とりあえずストレッチャーに移す!」
「小児科連絡!」
「オペ室オッケー?」
とかの叫び声だけ耳に届いてた。
(Aカイザーについてはコチラ カイザー緊急度の記事)
そのままものすごい人数に囲まれてオペ室に運びこまれる。
勤務交代時間であったことと日中のオペもほぼ終わってた時間だったので、オペ室にもスタッフがたくさんいて、後から聞いた話だと術場に30人くらい人がいたらしい。とにかくすごい人数に囲まれ、左右から点滴の針を入れられ、酸素マスクをつけられ、気づいた時にはもう全身麻酔にかかって意識なし。
これまた勤務交代の時間帯でドクターも帰る前だったので、普段なら産科医2名小児科医1名で帝王切開に入ってくれるはずが、経過も長く産科のドクターがみんなで心配してくれていたこともあり手の空いているドクターが全員集まってくれ、産科医5名小児科医2名に囲まれて息子爆誕する。
この時点で「帝王切開!」と宣言されてから7分。
肺が未完成な30週とは思えない声で泣き、生後2分で体内の酸素の値が90%台と「生きる気満々」だったらしい。むすこ、えらかった!!
次の記事に続きます。
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