皆さんこんにちは、助産師たまです。
今日は産後入院中に赤ちゃんが受ける検査のひとつ、新生児用聴覚スクリーニング検査(AABR)についてまとめていきます。
何がわかる検査?
先天性難聴を見つけるための検査です。先天性難聴は1000人に1~2人程度の頻度といわれており、
現在日本国内でこの検査を受けて、その後精密聴力検査を受ける赤ちゃんは年間4000人程度、そのうち約1000人の赤ちゃんに両耳の難聴、約1000人が片耳の難聴と診断されています。
難聴が早期に発見されることで、早い段階から補聴器を装着し聞いたり話したりする練習をすることができるといわれています。
どうやって検査するの?
検査は赤ちゃんが寝ているときに行います。起きていて赤ちゃんが動いてしまうとノイズが入って検査結果に影響することがあるためです。
検査は自動ABRと自動OAEという2種類があります。
OAEという検査は赤ちゃんが起きていても、泣いていなくて静かにしている状態なら検査できます。
OAEでは耳に音を入れて反響する音があるかどうかで判断します。ABRはヘッドホンをつけて音を出し、脳波の反応によって判断します。
痛みはないの?
どちらの検査も痛みはなく、イヤホンやヘッドホンをつけて行われる検査です。
結果で異常となったら?
赤ちゃんが起きていたり泣いていたことで正しい検査結果が出ない場合もあります。
病院によってすぐに耳鼻科に紹介されることもあれば、もう一度赤ちゃんがしっかり寝ているときに同じ検査をして擬陽性でないことを確認し、それでもリファーという結果が出た場合に耳鼻科に紹介という形をとる場合もあります。
検査結果が異常と出た場合でも、「ささやく声程度の音に反応しなかった」という結果でありすぐに難聴というわけではありません。結果が異常と出た場合には心配になってしまうと思いますが、まずは精密検査を受けて専門の医師の指示を仰ぐ形になります。
入院中のスクリーニング検査の費用は、自治体によって補助が出るところもあれば入院費にもともと含まれる病院もあり様々ですので出産される病院で聞いてみてくださいね!
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