皆さんこんにちは、助産師たまです☆
新生児と一緒にいて、赤ちゃんの反射にびっくりされるママも多いので、赤ちゃんの反射について今日は書いていきます。
反射とは?
反射とは、刺激に対して無意識に、機械的におこる身体の局所な反応のことを言います。
新生児の体に起こる反射は「原始反射」と呼ばれていて、お腹の外に出て生活するときに必要な機能です。
原始反射は、健康な赤ちゃんの場合お腹にいる頃から起き始め、脳の発達とともに消失していきます。(消失の時期は目安であり、個人差があります。発達が不安なときは、かかりつけの病院や保健師さんに相談しましょう。)
モロー反射
聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
仰向けに寝ている赤ちゃんの頭を30度ほど持ち上げ、そのまま後頭部を打たないように手を添えて頭を落下させると、両腕を外側に伸ばしたあと、何かにしがみつくようなしぐさをするので、「抱きつき反射」とも呼ばれる反射です。
外からの刺激に対ししがみつくことで危険を知らせたり、自分の身を護っているといわれています。
3~4カ月頃に起こらなくなり、消失すると首が座ると言われています。
赤ちゃんがせっかく寝付いたと思ったら、モロー反射で目が覚めてしまうことがあります。
↓モロー反射で赤ちゃんが起きてしまうのを防止するスワドルという育児用品がおすすめです♪
手掌把握反射
(しゅしょうはあくはんしゃ)
産まれてすぐの赤ちゃんに、指をギューッと握られた経験はありませんか?
実はこれ、反射のひとつなんです。
細長いものが掌に触れた時、ぎゅっと握る反射です。
3~4カ月頃を目安にこの反射は起こらなくなり、消失すると物がつかめるようになります。
足底把握反射
(そくていはあくはんしゃ)
赤ちゃんの足の裏の親指の下、膨らんでいるところを押すと、足の指5本が内側に曲がる反射です。
この反射は割と長い期間みられ、9~10カ月頃まで続きます。
これが消失すると、すぐではないですがそろそろ歩き始める頃です。
非対称性緊張性頸反射
(ひたいしょうせいきんちょうせいけいはんしゃ)
長くてむずかしい名前の反射で、名前からあまりピンときませんね…
この反射は、赤ちゃんを仰向けに寝かせて顔をどちらかにむけると、顔を向けた側の手足がぐっと伸び、後頭部側の手足は曲がるという反射です。
生後4カ月ころに起こらなくなり、消失すると寝返りが打てるようになります。
バビンスキー反射
ピンとこない名前ですね。これは赤ちゃんの足の裏の外側をかかとからつま先までツーっとなぞると、親指が外側に曲がりほかの指は扇のように広がる反射です。
生後1~2年で消失します。
探索反射
唇に何かが触れた時、それが口に入るように首を左右上下に動かす反射です。
授乳するとき、乳首が唇に当たると赤ちゃんは顔をブンブン振ってお口に乳首を入れようとします。
頑張っておっぱいに吸い付こうとしてブンブンと首を振っている様子がイヤイヤしている様子に見えることがあり、「おっぱい嫌がってるのかな・・・」と不安になってしまうママも多いのですが、嫌がっているわけではないので安心してくださいね。
生まれてすぐから見られ生後5~7か月を目安に消失します。
捕捉反射
唇に何かが触れたとき、口を大きく開けてそれを口に入れようとする反射です。
授乳するとき、赤ちゃんのお口が大きく開くタイミングがあるのですが、それはこの反射によるものです。大きく開いたタイミングを見計らって、乳首をお口に入れてあげましょう。
生まれてすぐから見られ生後5~7か月を目安に消失します。
吸啜反射
吸啜は「きゅうてつ」と読みます。
口に入ってきたものを、舌を使って吸う反射です。赤ちゃんは乳首を吸うとき、舌の上に乳首をのせてしごくようにして吸います。はじめのうちはこの反射があることと満腹中枢が未熟で満腹がわからないので、口に入ればとにかく吸う!!というスタイルです。
これらの飲むために必要な反射は、生まれてすぐから見られ生後5~7か月を目安に消失します。
生まれたての赤ちゃんでも、これらの反射があることで誰に飲み方を教わるわけでなくても上手に飲めるんですね。
はじめはお口に上手に乳首が入らず苦労することもあると思います。
赤ちゃんの様子を見ていると、首を振って乳首を探す→乳首が唇に当たったら口を開ける→口に入ったら吸う という動きを一連でしているはずです。
首の座らない赤ちゃんに授乳することは最初とても難しく感じると思いますが、これらの反射を上手に使って授乳練習をしていけると良いですね♪
今日もすべてのママと赤ちゃんが穏やかに幸せに過ごせますように。
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