皆さんこんにちは、助産師たまです☆
今日はRSウイルスとシナジスについてまとめていきます。
RSウイルスって?
毎年流行する風邪のひとつですが感染力が強く、2歳までに一度はかかると言われています。
大人がRSウイルスに感染しても、軽い風邪症状でおさまることがほとんどです。また赤ちゃんが感染した場合にも、39度くらいまでの発熱や風邪症状が出て、2週間くらいで治ると言われています。
しかし症状が悪化することがあり、肺炎や細気管支炎を起こして入院が必要になることも。
予防方法はあるの?
RSウイルスを予防するためには、石鹸でよく手を洗うことが大切です。
RSウイルスはおもちゃなどに付着すると6時間程度感染力を持っているといわれています。
外出後や調理の前、食事の前などはしっかり手を洗うようにしましょう。拭いたり消毒ができるおもちゃは清潔にしてあげることも、感染予防になります。
ママが風邪をひいているときにはマスクをつけて鼻水や唾液が飛び散らないようにすることも予防に有効です。
またRSウイルスは流行する時期がありますので、その時期は人ごみを避けるようにしてあげてくださいね。
RSウイルスが重症化しやすい人がいる?
RSウイルスは下記の場合に重症化しやすくなります。
・早産児
・先天性心疾患
・気管支肺異形成症の治療を受けた
・免疫不全がある
・ダウン症候群である
ワクチンや治療薬はあるの?
現在RSウイルスを予防できるワクチンやRSウイルスに特化した治療薬はありません。
あれ、じゃあシナジスってなんだ?と思われる方もいると思います。シナジスについては次の項目へ!
シナジス(パリビズマブ)とは
シナジスとは、RSウイルスの重症化予防のために作られた注射のお薬です。
注射だけどワクチンではないので、ほかのワクチンと同時に接種したり、ほかのワクチンのスケジュールを変更する必要はありません。
接種後1か月間は効果が有効といわれています。
シナジスは条件を満たす場合に保険適用で接種することが可能です。
・28週以下の早産だった、現在月齢が12か月以下の児
・29~35週の早産だった、現在月齢が6か月以下の児
・過去半年以内に気管支肺異形成症の治療を受けた、現在月齢が24か月以下の児
・先天性心疾患であり、現在月齢が24か月以下の児
・免疫不全がある現在月齢が24か月以下の児
・ダウン症候群であり、現在月齢が24か月以下の児
以上がシナジスを保険適用で打つ条件になります。
我が子も30週早産で現在月齢4か月のため、毎月の発達発育フォロー外来にてシナジスを打ってもらっています!!
大人にとってはなんてことない風邪も、赤ちゃんにとっては重症しやすいんですね。
感染対策には気をつけて過ごしましょう♪
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