皆さんこんにちは、助産師たまです☆
今日は授乳中に不快感を感じる、不快性射乳反射(=D-MER,ディーマー)についてまとめていきます。
ディーマーとは
授乳中に現れる体の反応のことで、射乳反射の30~90秒前に以下の症状が現れ射乳反射のたびに繰り返されることをいいます。
<症状>
・胃の不快感
・不安
・悲しみ
・恐怖
・気分の落ち込み
・緊張
・感情的な動揺
・いらいら
・絶望感
・否定的な感情
なぜ起きるのか?
授乳中にはたらくホルモンの影響で、一時的に脳内のドーパミンが低下することが原因といわれているものの、はっきりとした原因はまだわかっていません。
どれくらいの頻度でおきるの?
症状が出る女性は9%前後いるとされています。
実際に現場でも、授乳中に不快感を感じるという相談を受けることがあります。
対処法は?
症状は産後3か月くらいまでに改善していくという研究がありますが、授乳期間ずっと続くママもいます。1日数回の授乳のたびに落ち込んだり悲しくなってしまうのはつらいものです。
症状が軽度の場合は、「ホルモンのせいで起きている症状である」ということをまず知ることが大切です。授乳中に好きな音楽を聴いたり、テレビをつけたりして、気を紛らわせることで症状を感じにくくなる場合があります。またストレスや水分不足は症状を悪化させると言われていますので、リラックスすることや水分を1日1.5~2.0リットルを目安にとることも大切です。
症状が重度の場合には、海外では薬剤を使用することもあるようです。
日本では薬剤使用はできませんので、まずは信頼できる医師や助産師などに相談し今後の授乳方針について話し合いながらお付き合いしていくことになります。
授乳が不快であることは、ママが自分を責めてしまう原因になりやすいです。
しかしホルモンによって引き起こされていることであり、「母親失格なんだ」と思う必要は少しもありません。
数か月でおさまることを見越してなんとか気を紛らわせながら授乳を続けたママもいれば、しんどいのでミルクに切り替えたママも見てきました。
母乳でもミルクでも、メリットやデメリットはどちらにもありますしどちらがえらいとかすごいということはありません。赤ちゃんを大切に思う気持ちは変わりませんので、もしディーマーで悩んでここにたどり着いたママがいたら、どうか自分を責めないでくださいね。
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今日もすべてのママと赤ちゃんが穏やかに幸せに過ごせますように。
妊婦さん、産後のお母さんのお悩み聞きます あなたに一番に寄り添う助産師になります
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