皆さんこんにちは、助産師たまです。
今日は30週で生まれた息子が2ヶ月NICUに入院していた間の、私の生活について振り返ってみたいと思います。
面会について
産後入院中
出産当日
夕方に超緊急帝王切開で生まれる。息子は30週の早産ということで採血、両手両足に点滴、挿管して人工呼吸器をつけ、エコーなど全身の検査があり、それがすべて終わり先生からお話を聞いたのが22時頃でした。
私はというと、出血が多く一晩通して輸血。まだ動ける状態にはなかったので出産当日は夫のみ面会へ行きました。
産後1日目
昼過ぎから少しずつ動き始め、なんとか車椅子に乗り夕方初めて息子に会いに行きました。この日はそれで疲労困憊し、面会はその1回のみ。
産後2日目〜退院まで
2日目に歩行できるようになり、会いたい時に自力でNICUに行けるようになりました。
搾乳を3時間おきにしていて、NICUの冷蔵庫で保管してもらっていたので搾乳を届けがてら3時間おきに会いに行っていました。
私の出産した病院では、帝王切開後の入院は6〜8日でした。
貧血の値や体調などの身体の面、育児の獲得状況によって最大8日目までいられるよ!という形です。
私は出産時の出血が多く輸血をしてもらっていました。
産後も自覚症状はなかったですが、血液検査の結果は貧血の値でした。
産科の先生からは退院日について「貧血ではあるけど元気そうなのでいつでもいいよ!」と言われました。
妊娠中から2ヶ月の入院生活で体力も筋力も落ちており退院後は面会に通うだけで精一杯になりそうだったので、自分の入院期間を長めにしてできるだけ面会してから退院することにして、産後7日目に退院しました。
退院後
退院後はNICUが面会可能な時間にあわせて面会へ。
大体昼くらいから行って体拭きをしたり保育器の小窓から手を入れて息子に触れたりしていました。
お口から飲めるようになってからは、息子のごはんの時間に合わせて11時か14時から面会し、体調がいい時には17時の授乳までして帰宅していました。
搾乳について
出産当日
早産だと母乳の方が消化しやすかったり、ベビーが大きくなれるように母乳の成分が調整されています。
(早産ほど母乳がいいの記事参照)
バースプランに「早産だったら母乳を頑張りたい。でも当日は多分余裕がないのでスタッフさんにマッサージしてほしい」と書いておきました。
バースプランに関する記事はこちら
案の定、出産当日は全く余裕がなく、スタッフさんが3時間おきにマッサージしてくれました。
2日目
この日から電動搾乳機によるマッサージを開始し3時間ごとに機械を借りました。
夜間は前日の疲れもあり休むことにして、21時頃に搾乳機をかけてから朝まで休みました。
3日目〜退院
3日目から乳房のハリが強くなり、お腹よりもおっぱいが痛いという状態に。特に左右にある副乳がパンパンに腫れて寝返りも打てませんでした。このように乳房が作られる段階で張ることを「うっ積」といいます。
搾っても量にはならないものの、しっかり刺激して乳腺の開口を促す時期です。
ホルモンによって張らされている状態なので搾っても楽にはなりませんが、しっかり刺激して開口させるしかないので3時間おきにアラームをかけて搾乳機をかけていました。
退院する頃には張りがすこし落ち着いて、50〜60cc搾れるようになっていました。
退院後
退院後も3時間おきの搾乳を続けていました。
最初の2週間の分泌がその後のおっぱいの出を決めるといわれているので、産後2週間くらいまでは夜中もアラームをかけて3時間おきの搾乳を頑張っていました。(たまにアラームが聞こえないほど爆睡していたこともありましたが苦笑)
産後2週間以降
この頃には搾れば張りは楽になるようになってきていて、1回100cc前後搾っていました。
ここまでの分泌があればこの後も母乳の出を維持できると判断して、夜間の搾乳はやめて夜はしっかり休むことに。
0時頃に搾乳したら、次は5〜6時におっぱいが張って目覚めるまで休んでいました。
搾乳のコツはこちら
実際の1日のスケジュール
3時間おきに搾乳をしていた退院後すぐのスケジュールを振り返ってみたいと思います。
5時:搾乳→終わったら洗って消毒へ。
7時:二度寝する
8時:搾乳→終わったら洗って消毒へ。
9時:朝ごはん
11時:搾乳→終わったら洗って消毒へ。
12時:お昼を食べて面会に行く準備
13時:自宅出発。公共交通機関or車で20分程度移動。
14時:息子のごはんを見守る。(この頃はまだ管から流してもらっていました)
見守りつつNICUで搾乳機を借りて搾乳。
15時:息子の体拭き、ふれあいタイム
16時:体力が持たず非常に疲れてしまい面会終了
17時:帰宅、搾乳→終わったら洗って消毒へ。
18時:夕食
19時:シャワー
20時:搾乳→終わったら洗って消毒へ。
21時:就寝
23時:搾乳→終わったら洗って消毒へ。
0時:また寝る
2時:搾乳→終わったら洗って消毒へ。
3時:また寝る
…と、このような感じでした。
搾乳も3時間おきといっても、組み立てる→搾る→母乳バッグに入れる→搾乳機洗う→消毒につける で1時間はかかってました。
このようなスケジュールで2ヶ月を過ごし、息子の退院を待っていました。
赤ちゃんがいなくても、搾乳機をかけるために常に寝不足かつ、面会に行くために外に出て移動しなければならないのは結構辛かったなと思います。
また、休みたくてもおっぱいが張ってきて痛くてなかなか長い時間寝ることが叶わず…寝たい……!といつも思っていました(息子が退院した今、母乳で育てておりやはり寝不足です苦笑。でも、子が近くにいない中で搾乳してなんだか虚しい気分になった息子入院中よりは、近くにいて抱っこできて吸ってもらえる今がとっても幸せだなと思います。)
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